木材のUV塗装
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木材を使用した製造現場などで行われているUV塗装について、基礎情報やお勧めのUVシステムについてご紹介いたします。
木材のUV塗装とは?
木材の表面に専用の塗料を塗り、UV照射により塗膜を硬化させコーティングすることをUV塗装といいます。
UV塗装の目的は、耐久性や見た目の仕上がりを向上させるほか、湿気や熱、汚れや傷つきといったダメージから木材を守ることです。
UV塗装した木材の用途
UV塗装が施された木材の使用例として、下記が挙げられます。
- 机や椅子、棚などの家具
- フローリングやドアなどの内装材
- 外壁やウッドデッキなどの外装材
その他の塗装と比較したUV塗装のメリット
UV塗装は他の塗装に比較し、耐久性が高い特長があります。そのため木材の用途をより広げることが可能です。
またUV照射による硬化にかかる時間が数秒と、非常に短いのも利点です。それにより生産速度の向上に貢献します。
木材のUV塗装に必要なもの
木材のUV塗装を行う際に必要な材料・装置は下記が挙げられます。
コーティング装置
ローラーやスプレー、フローコーターなどがあります。
塗装を行う面の大きさや、塗装対象の用途に応じて適した方法を選定します。
UV塗料(UV硬化樹脂)
UVを照射することで硬化する塗料を使用します。
塗料の種類は、無色透明や顔料を含むなどの外観の違いや硬度の違いなど様々な種類があり、目的により使い分けられます。
UV硬化システム
UV塗料を硬化させるために、UV(紫外線)を照射する装置です。
光源には水銀ランプとLEDがあり、従来は水銀ランプが主要でしたが、法規制によりLEDへの置き換えが進められています。
UV硬化システムの選び方
適したUV硬化システムを選定するためのポイントをご紹介いたします。
ワークに対する幅
UV照射を行う対象(ワーク)の横幅に対して、適した照射範囲のシステムを選定する必要があります。
ワークの幅よりも小さい照射範囲では、UV硬化の工程に時間を要してしまいます。
その一方で、照射範囲が広すぎてもUVの電力消費が無駄になってしまいます。
UVの照射強度・波長
UVの照射強度や波長により、UV塗料がうまく固まらない、もしくは固まるまでに時間がかかることがあります。
出力強度の十分なUV硬化システムや、使用しているUV塗料に適した波長のUV光源を選定することが必要です。
また水銀ランプとLEDで波長の違いが発生することもあるため、水銀ランプからLEDへ置き換えの際には注意が必要です。
価格
UV硬化システムの中でもUV光源は消耗品であるため、コストメリットがあるかという点も判断材料の一つです。
メーカーの信頼性
安価なUV硬化システムを導入する前に、メーカーの信頼性を確認することが重要です。
初期導入コストを抑えることができても、運用時のトラブル発生によりランニングコストが膨れ上がってしまう恐れがあります。
導入実績やアフターサポートの有無など、信頼できるメーカーを選定する必要があります。
納期
導入にあたり、UV硬化システムおよびUV光源の納期を確認しておくことが重要です。
特に消耗品であるUV光源の納期は、生産ラインの稼働に影響を与える恐れがあります。また納期が遅いことは、余剰在庫にも繋がります。
木材のUV硬化システムに最適なGEW
木材のUV塗装に、GEW社のUV硬化システムをご提案いたします。

GEW社は、UV硬化システムにおいて世界で高いシェアを持つメーカーです。様々なアプリケーションに応じて、豊富なラインナップを取り揃えています。
システムに使用される部材は、全て自社で一貫生産されるため、短納期ニーズにも対応が可能です。
また、GEW社の特許技術により、光源を入れ替えるだけで水銀ランプとLEDランプを切り替えて使用出来ることが大きな特長です。
近い将来、LEDランプへの完全な置き換えが進むことを見越し、多くの企業で導入されています。
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