ラベルのUV印刷・塗装
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UV印刷およびUV塗装は、様々な業界・分野で活用されています。
ここでは、ラベルの製造・加工におけるUV印刷・塗装の基礎情報やお勧めの紫外線照射装置をご紹介いたします。
UV印刷・塗装とは?
UV(紫外線)に反応し硬化する材料(UV硬化樹脂)を用いて印刷・塗装を施し、UV照射により硬化させる方法です。
ラベルのUV印刷・塗装の目的
UV印刷・塗装は、使用する塗料により様々な機能を付与することができます。
ラベルの印刷・塗装においては、下記のような目的が主に挙げられます。
耐久性を向上する
UV塗料を硬化させることで対象の表面を保護し、耐久性を向上させることが可能です。
ラベルの中には、長期間使用を目的としたものもあります。それらは破れにくく、耐水性が求められます。
そこでラベルにUV印刷や塗装を施すことで、耐久性の高いラベルを製造できます。
加飾をする
ラベルは、製品パッケージや包装の装飾のために使用されることが多くあります。
そこで、視覚的な魅力を高めたラベルの製造にUV印刷・塗装が活用できます。
UV塗料には、ツヤを付与する高光沢の塗料から、マットに仕上げる低光沢の塗料など様々な種類が存在します。
他にも様々なカラーやホログラムなど、ラベルデザインの幅が広がります。
特定の機能を付与する
特殊なUV塗料を使用することで、様々な機能を付与することもできます。
例として、滑りにくくする、蓄光機能を付与するなどがあります。
これら機能をラベルに付与することで、特殊な用途にも対応することが可能です。
UV印刷・塗装の活用により、ラベルの活用の幅が広がります。
UV印刷・塗装の利点
ラベルの印刷・加工には、UV硬化樹脂のほかに溶剤を使用した方法などもあります。
それらの中でもUV印刷・塗装を行うメリットについてご紹介いたします。
品質が高い
UV照射により硬化したUV硬化樹脂は摩擦や熱に強いため、剥がれにくく耐久性の高い装飾を可能にします。
また、インクを使用した通常の印刷に比較し、滲みや裏移りなども防止することができます。
ラベルデザインの幅が広がる
UV硬化樹脂には様々な種類があり、使い分けることで用途に応じた機能を付与することができます。
例として、光沢を付与する、蓄光機能を持たせることなどが可能です。
これらは、製造ラインを構成する要素はそのままに、UV硬化樹脂を使い分けることで切り替えが可能です。
そのため、デザインの切り替えにも迅速に対応することができます。
生産効率が高い
UV印刷・塗装は乾燥時間が非常に短いことが特長の一つです。
他の印刷・塗装方法では、乾燥に時間がかかることが製造のボトルネックになりがちです。
一方、UV印刷・塗装では数秒のUV照射で硬化・乾燥が可能なため、生産効率の向上に繋がります。
環境負荷が低い
乾燥時間が短いことはエネルギー消費削減にも繋がり、環境負荷の低減に貢献します。
また、多くのUV硬化樹脂は揮発性有機化合物(VOC)や有害大気汚染物質(HAPs)を使用していません。そのため、大気汚染の抑制にも繋がります。
UV印刷・塗装に必要なもの
UV印刷・塗装を行うために必要な材料や設備には下記があります。
印刷・コーティング装置
UV印刷には、インクを直接吹き付ける「インクジェット方式」や、版を使って印刷する「スクリーン印刷」「オフセット印刷」「グラビア印刷」などの方法があります。
UV塗装は、ローラーやスプレー、フローコーターなど、複数の方法があります。
塗装を行う対象の大きさや用途に応じて適した方法を選定します。
UV硬化樹脂
UVを照射することで硬化する材料を使用します。
UV硬化樹脂に着色料などを混ぜた様々な色や光沢の材料が流通しています。
紫外線照射装置
UV硬化材料を硬化させるために、UV(紫外線)を照射する装置です。
光源には水銀ランプとLEDがあり、従来は水銀ランプが主要でしたが、法規制の動きもありLEDへの置き換えが進められています。
水銀ランプをLEDに置き換えることで、電力使用量を大幅に削減でき、省エネに貢献します。長寿命でメンテナンスコストを抑えられるため、トータルコストの削減にも繋がります。
また、オゾンガスを排出しないため、環境への負荷が軽減されることも注目されている理由の一つです。
ラベルのUV印刷・塗装に最適な紫外線照射装置
ラベルの製造や加工におけるUV印刷・塗装に、GEW社の紫外線照射装置をご提案いたします。

GEW社は、紫外線照射装置において世界で高いシェアを持つメーカーです。
豊富なラインナップを取り揃えており、多様なラベルに対応しています。
システムに使用される部材は全て自社で一貫生産されており、短納期ニーズにも対応が可能です。
また、GEW社の独自の技術により、光源を入れ替えるだけで水銀ランプとLEDランプを切り替えて使用可能であることが大きな特長です。
近い将来、LEDランプへの完全な置き換えが進むことを見据え、多くの企業で導入されています。