高速カッティングプロッターの仕組み
業務用のカッティングプロッターは、フルデジタル(版レス、刃型レス)のラベル印刷プロセスの実現に役立ちますが、非常に低速です。
そこで、Polly Automaticの高速動作するカッティングプロッターが注目を集めています。
本項では、Polly Automaticの高速カッティングプロッターDGi-330がなぜ高い生産性を実現するのか、なぜ高速に処理できるのか、その仕組み・機能・使い方について解説します。
高速カッティングプロッターの構成
高速カッティングプロッターは従来の低速なカッティングプロッターとは全く異なり、ラベル印刷会社様がデジタルラベル印刷機に接続した際に高い生産性を確保できるよう設計された機械です。
まずはその機構について見ていきましょう。
印刷したラベルをセットできる巻き出し部、蛇行を抑制するウェブガイド、ラミネーション加工ユニット、カッティングユニット、カス巻き、シーター、巻き取り部で構成されます。
システムにはCCDカメラが搭載されており、見当合わせ、歪みの自動調整、自動ジョブ替えに使用されます。
自動ジョブ替えと高速高精度ダイカット
ラベルの縁に印刷した二次元バーコードを読み取ることで、ジョブ替えを自動で行なうことが可能であり、デジタルの生産性をフルに活かせます。
巻き出し部からウェブガイドを通じ、ラベルが供給されます。同時にラミネーション加工も可能です。
カッティングユニットはCCDカメラによる見当合わせシステムを搭載しており、±0.1㎜という高精度で動作します。
ロールを前後に送りながら、カッティングヘッドに搭載された最大計6枚のナイフが高速に動くことで、カッティングプロッターの常識を覆す生産性でラベルをカットします。
カス上げも自動です。
全ての処理が終わると、ロール上に巻き取りが行なわれます。
関連記事
デジタルラベル印刷機と併せて使うカッティングプロッターの2つの問題点
ロータリダイカッターだけではない。ラベル印刷後加工(ダイカット)の最新情報