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デジタル印刷機の進化

デジタル印刷機というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

「インキコストが高い、印刷が遅い、特色も使えないため色の再現性が低い、画質もアナログに劣る、ワンパス・インラインの加工もできないため使える案件が限られる」というのが、これまでの一般的なイメージとして挙げられると思います。

これらは単なるイメージに留まらず、デジタル印刷が克服したい「課題」でもありました。

しかし今、こうしたデジタル印刷の課題が、改善されつつあります。

昨今、1台目のデジタル印刷機がラベル印刷・コンバーティング業界において各社様に普及しつつあります。

そのため単にデジタル印刷機を持っているというだけでは強みにはなりにくく、これからはデジタルであっても、より生産性の高い印刷機を保有していることが優位性、経営上の効率改善に繋がることでしょう。

当記事では、従来のデジタル印刷機が持つ「4つの課題」にスポットを当て、「どのように進化しているか」を見ていきます。

  1. 印刷速度の高速化
  2. インキコストの低価格化
  3. 色の再現性/画質の向上
  4. デジタル後加工機の充実

進化1. 印刷速度の
高速化

「印刷速度」は「生産性」に関わるため、印刷機の選定時に真っ先に見られる重要な指標でしょう。

しかし、デジタル印刷機とアナログ印刷機を比較した場合、印刷速度はアナログに軍配が上がります。 アナログ印刷機の速度が「大ロット案件における高い生産性」に繋がっています。

とはいえ、デジタル印刷機には「多品種小ロット」の案件に強いという特徴があり、昨今では「案件によるアナログ/デジタルの使い分け」が浸透しつつあります。

「案件による使い分け」で有効なデジタル印刷

版レスでジョブ替えもスムーズなデジタル印刷機なら、小ロット案件にも応えやすいという強みがあります。

そのため、多くの企業がデジタル印刷機を導入し「案件による使い分け」が行なわれています。

デジタル印刷機を導入した企業は、大ロット向けのアナログ印刷機の稼働率を上げつつ、小ロット案件を負荷無く回し、収益性を改善しています。

デジタル印刷機は、今後の消費者ニーズに対応する意味では、欠かせない存在になりつつあります。
その上で、デジタルでの生産性確保を考えた場合、印刷速度は欠かせません。
つまり、現在のデジタル印刷機に求められているのは「アナログ印刷機に匹敵する速度」ではなく「小ロット案件での生産性向上に繋がる「今より速い印刷速度」でしょう。

進化2.インキコストの低価格化

デジタル印刷機で用いるインキジェット用のインキは、アナログのインキに比べてコスト高です。

そうした事情もあり、デジタル印刷機は、版作成が不要でジョブ替えに掛かる工数や、資材ロスが少ない利点を活かした小ロット案件に使われます。
しかし「インキコストを抑えたい」というのが、デジタル印刷機に関わるユーザー様の本音でしょう。
インキコストは「収益性」や「ランニングコスト」と関係しており、決して無視できるものではありません

進化3.色の再現性/画質の向上

職人技が光るアナログ印刷の品質と比較して、デジタル印刷はどうしてもアナログ印刷に品質が及ばないという事情がありました。
近年、デジタル印刷機は「アナログに見劣りしない品質」を目指して日進月歩を続け、実用水準に達しています。

デジタル印刷機は、豊かな色彩表現を実現するため、インキや解像度を向上させてきました。

「特色インキ」を使える
ハイブリッド機も

「特色インキ」はアナログの大きな強みです。
とはいえ、消費者ニーズの変化や小ロット案件の増加は無視できるものではありません。

こうした要請に応えるために、デジタルとアナログの「ハイブリッド機」が登場。
ハイブリッド機であれば、デジタルの良さを活かしつつ、アナログだからこそ可能な「特色インキ」の使用も叶います。

ラベル印刷機「MASTER DM5」は、特色インキをフレキソで実現。
デジタル印刷をメインに使いつつ、特別なシーンではフレキソに切り替えた印刷が可能です。

進化4. デジタル後加工機の充実

多くの企業が小ロット案件への対応として、デジタル印刷機を導入していますが、その中で「後加工を踏まえるとスピーディーとは言えない」という、ネガティブな意見も耳にします。

デジタル印刷に変え、印刷前のセッティングや、ジョブ替えをスムーズにしても後加工があると、ロールの移動、位置合わせといった追加作業が発生し、時間短縮にならない場合もあり、「使える案件が限定される」という状況でした。

特に「ラベル印刷」は、デジタルで印刷しただけでは製品にならないことから、レーザーによるダイカットをワンパスで行いたいというニーズがありました。

レーザーダイカッター「ABG Digilase4.0」は、デジタル印刷によるインラインの後加工を実現します。 当製品ならワンパスでOPニスを塗工しラベルの抜き加工等が可能なため、刃型を起こす工程や費用を短縮・縮小することが可能です。

後工程こそデジタル化が求められていたラベル市場に、近年このデジタルカッター方式が拡がっています。

ラベルの型抜き工程をレーザー行うため、ラベルの小ロット化・短納期への要望に対応。
操作は直感的にでき、手のかかるジョブの切り替えも、データが入ったQRコードを読み込むだけで、レーザー、スリッターの自動ジョブチェンジが可能です。

もちろんABG Digilase4.0は、新機種と連結して使用できるため、後加工まで踏まえたスムーズな運用が可能です。

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